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これがリオのカーニバル!

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日々飲み歩き、踊り歩き、リオの人々に少し近づけたかな。そんな風に感じ始めた数日間、
いよいよ本場、リオのカーニバル(パレード)に行く日がやってきた。

パレードの朝、ステイ先の家族と。手前が息子のルーカス。奥はルーカスの親友。
お母さんソーニア(右)の作る美味しいブラジルご飯をみんなで食べて。
お母さんはこの日パレードに参加する。


パレードはパレードを行うために設計された、専用会場「サンボドロモ」で行われる。
これが凄い。屋根の無いまっすぐに伸びた大きな通路で、両脇に客席がびっしり、雛段に伸びている。ブラジルの建築家、オスカー・ニーマイヤーの作品で、ニーマイヤー独特の流れるようなフォルムの大きなモニュメントの奥にはファヴェーラが見える。

パレードは夜9時すぎから朝方まで続く。1日に6チームか7チーム。日曜日と月曜日に行われ、両日のパレードが審査員によって審査される。チームのことを「エスコーラ」と言い、それぞれのエスコーラは5000人近くなる。その約5000人が1日に6、7チーム、1チーム80分かけてパレードするのだから、朝までかかるのも無理ない。

「サンボドロモ」まではセントロから地下鉄で向かう。私たちが混雑の中会場に向かうのを心配して、宿泊先のお宅のお父さん、愛称タンボリンがわざわざ会場まで一緒に行ってくれるという。
なんとも優しくて愛情の深いお父さん。とにかく地元の誰からも愛されてて、通りでいつも「タンボリン!」と声をかけられる人気者。
せっかくだから甘えることにしよう。日が暮れてからタンボリンと一緒に混雑の地下鉄の中、手を引かれて、まるでほんとの子供の様に、会場まで連れて行ってもらった。

お父さん、タンボリン。めちゃくちゃ優しい。もちろんビールを飲みながら、ね。

会場近くの歩道橋を渡ると、出番を待つ山車が一同に待機している!


私たちのセクションまで連れてきてくれたお父さんは、そのまま帰っていった。
夜遅くにまた来てお母さんを遠くから応援するらしい。
座席は各セクションによって値段が違う。私たちはセクター7という会場中央のブロック。

私の首にかかってるのが入場券。バーコード管理されている。
ゲートに入ると、各エスコーラ(チーム)のプロフィールや、当日のサンバの曲の歌詞などが書いてあるパンフレットを配られる。それと!コンドームも大量に配られた。(一人に8個くらい)コンドームと言えば、カーニバル時期にリオでは盛り上がりすぎてそのような行為にはしっちゃう若者が多すぎて、大問題になっている。そのため、このようにコンドームが配られているし、TVではSTDやエイズ対策の結構リアルなCMが流れまくってるのだ。

さあ、いよいよ席へ着き、ビールを飲んで開始を待っていると、花火が盛大に上がり出した。



ブラジルの国歌斉唱。日本と違ってなかなか元気な国歌!みんなのわくわくも伝わってくる。

これが終わるといよいよ各エスコーラのパレードが始まる。



まずは演奏が聴こえてくる。まだこの席からは見えないけど、会場のスタート地点ではパレードがスタートした模様。
前にいたおじさま。もの凄く熱くなってきて、大声で歌って大興奮状態。
どのチームのサンバの歌詞もばっちり覚えてるし、かなりのツウっぽい。

このようにまず演奏が聴こえてくるとみんな総立ちになって歌い出すのだ。
いよいよ向こうからサンバ隊がやってくる気配を、音の大きさによって感じ始めた。

会場があっという間に真っ黄色に染まった!

ド派手な山車、高さがあるから上から見下ろしてもすぐそこに感じる。

ブラジルならではのセクシーな山車が進む。
1チームが最後までパレードし終わるまで80分。サンバの曲はひたすらループされるので、終盤には曲や歌詞の一部を覚えてしまう。それがまた現地の人々と一緒になれた気がして、嬉しいのだ。

このチームはロンドンをテーマにしたパレード。ロンドンオリンピックからリオに引き継ぐという趣旨だ。
ユニオンジャックのピアノの上にはエイミーが。

人気のチームになると出番前にどこからともなくフラッグがまわってくる。
ピンクとグリーンは「マンゲーラ」というチームのカラー。
このカラーのユニフォームを着ている人も多いことから人気ぶりが伺える。

山車と大人数のサンバ隊の間に、このように少人数で踊るダンサーたちが。
彼女たちの腰の動き、笑顔、美しい衣装にはうっとり。

いよいよお目当てのチーム「ウニードス・ダ・チジューカ」の番だ!
なぜここを応援するかと言えば、ステイ先のお母さんソーニアが参加するから!



これはパレードの先頭の見せ場的なところ。審査引席の前に向かってオープニングをアピールしている。
スプリングマン?この蛇腹のチューブをモチーフにした不思議なダンスは会場大盛り上がり。
サンバと言ってもこのように自由に表現する場がたくさん盛り込まれてあって、飽きることはないのだ。


この後続くチジューカのインパクトのある山車。3階建ての建物になってる!

これも凄い山車だった。
上部は人がシーソー状態でゆらゆら。これ、かなりの高さだ。

明らかに一番良かったお母さん参加のチーム、「ウニードス・ダ・チジューカ」!
お母さんは大人数の中で見つけられなかったけど、楽しんでたかな。

このチームを見終わった頃朝方4時!
このあとまだ2チーム続くのだ。

ちなみに、前の席のおじさまは相変わらず歌い続け、踊り続けてる。。
たまに膝をスリスリしながら。そりゃそうだと思う、たぶん70歳近いと思われるおじさま、体格もいいし、こんな朝まで踊り続ければ膝が痛いのも無理なし。でも絶対に帰ろうとしない。すごい、降参だ。。

私たちはお母さんを見終わったところで会場を後にした。全身に熱いものが込み上げていた。
まずパレードのクオリティの高さに驚いた。
衣装、山車、そこから放たれるパワフルな熱気。
リオのパレードは13チームが優勝を競い合う戦いだ。
けれどこの時は戦いというよりも、このリオの人々の生き様を見せ合うお祭り。
リオのパレードに出る人々はたくさんのお金をかけ、このパレードに命をかけている。

こんなに美しく活気があり、セクシーで色っぽくて、でも健康的で。
このような文化に命をかけてるリオの人って、素敵すぎてそんな人生羨ましい、素直にそう思った。

日本に居ると愛情表現は特に恥ずかしいような、こそこそした部分があるけれど、
ここではそれは全く意味のないものだ。
ハグでもキスでも、とことん表現できる土壌と、そうしたくなるあったかい空気が流れてる。
カーニバルはその集大成といっても過言ではない。
リオの人々そのものなのだなぁ。

会場を出ると出場者たちも衣装を半分脱いで汗ばんだ体で歩いてる。
何万人もいる出場者、控え室なんてものは無い。終わったらそのまま帰るのだ。

ということは、帰りの地下鉄もこの通り。

みんなのカーニバルは終わりつつある。
街は明るくなり始めた。
また朝からどこからともなく、サンバのリズムが聴こえてきた。

リオは手強い。カーニバルはまだまだ終わらないようだった。

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Written by amigahina

2012年3月12日 at 22:22