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amigahinaの世界放浪記録

イスラエル国境越えで考える。

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アンマンからキング・フセイン橋(アレンビー)という国境越えるとそこはイスラエルだ。
この国境はあることでとても有名。それはイスラエルによる厳しい入国審査だ。

ヨルダンのゲートを超えて、シャトルバスにて緩衝地帯を走る。周りの景色はところどころの軍の監視塔と、乾いた地を歩くラクダの姿のみ。しばらくするとイスラエルの国旗が大きくはためくのが見えた。シャトルバスを降りると若い兵士達が一斉にこちらにマシンガン(めちゃくちゃデカイ)を構えた。

これだけでこの国の緊張度は痛い程伝わった。ナメちゃいけない、こちらも本気で通過させてもらいます!
まずは第一関門、パスポートをチェックし、荷物検査。噂によるとバックパックを全部開けられて2時間チェックさせられたひとが居るとか!?そこまでいかなくともかなり詳細に調べられるらしい。私は亡くなったお父さんの骨(粉骨)を持って旅している。散骨するためにいくつかのジップロックに小分けにしている。これ程怪しいものはないだろう、そう思ってアンマンの宿に大きなバックパックは預けてきた。ここでは小さいバックパックひとつだけだ。

空港と同じように荷物を機械に通す。列の前方が荷物検査に時間がかかってなかなか前に進まない。するとバタン!と音が。スカーフを頭に巻いた女性が荷物検査の機械の前で倒れて痙攣しだした。遠くから見ても大きく痙攣しているのがわかる。かわいそうだが、機械が一台潰れてしまった。列はより進まなくなった。(後に処置を受けて意識が戻り、女性は無事に担架に乗せられて運ばれていった。)
週末は国境は昼で閉まると聞いていた。朝6時にホテルを出たのだが、この時すでに9時。無事に入国できるのだろうか。。

随分と待たされて荷物検査に進む。
あれ!?想像していたイメージとは全く違ってスムーズにパス!力がすっと抜けちゃった。
いや、 これからが本番だ、いよいよ入国審査。

受付は4人。私の番に担当になったのはユダヤ教の印、小さなお皿のような丸い帽子を頭に付けた40歳位のスマートそうな男性だ。私はパスポートを渡すと同時に「No stamp please.」(気持ちは、「大変お手数ではございますが、入国スタンプは押さないでいただけますでしょうか?」という感じで!)とお願いした。
そう、ここイスラエルという国はご存知の通りアラブの国々に囲まれたユダヤ国家で、近隣アラブ諸国との様々な問題を抱えている。この国のスタンプが押されているだけで入国できない国がアルジェリア、イラク、イエメン、サウジアラビア、シリア、スーダン、リビア、レバノン、と実に多いのだ。
今回の旅ではこれらの国に入国予定はないのだが、更新したての10年パスポート。今後10年内に行きたい国がある。特にイエメンは憧れ続けた国で、イエメン騒乱による治安悪化から今回は断念した経緯がある。

係官は「なぜスタンプを押しちゃいけないんだ?誰がそんなこと言った?」と、わかっているくせに聞いてきた。
(おぉー、やるな、でもここは怒らせちゃいけない。)
「多くの人がそう言ってるので。」
(なんと曖昧でかっこ悪い答え!)
「どこの国に行きたいから?」
私は思わず「シリアとか。。」と答えた。
「は?シリアなんかに行きたいのか!」
(ひぇー、怖いよう。。)
「今は行かないですけど、近い将来行く可能性もあります。パスポートは10年なので。」
係官は呆れたように首を傾げて次々と質問を投げかける。滞在地、宿泊先、、、
そして突然スタンプをスパーン!と押した。無事に別紙に。

これで無事に入国。思ったよりはスムーズだった。

ただ、この様に厳しい国境越えを噂される国であることは事実なのである。
国境にこれだけの兵士が銃を構えるということも、厳しい審査をしなくてはならないということも、全ての理由は中東の問題の中心がここイスラエルにあるということなのだ。

イスラエルは当初今回の旅の予定には入っていなかった。ただ、意外に近いということもあって、時間にも余裕があった。今後の予定のエジプトも選挙次第ではどこまで治安が悪化するかはわからない。今行ける、興味がある場所には行ってみよう、という気持ちからだった。でも反面イスラエル行きに躊躇している自分もいた。
それはパレスチナ問題である。
ユダヤ人とパレスチナ人の問題ということはわかっている、でもパレスチナ人、パレスチナそのものについて、何度も学んだが100%理解しきれていない自分が居たからなのだ。これには宗教が絡むことから、解決が絶望的な深い深い問題がある。

イスラエルに入国して、都会的なテルアビブで2日過ごし、エルサレムに戻り、2つのパレスチナ自治区も行ってきて今日で5日目になる。同じ国にあるのに全て違う国のようだ。人種も文化も言葉も。これからここで、色んなイスラエルの姿をありのまま伝えられればと思う。

とにかく、今までで一番印象に残る国であることは間違いない。

※ テキストを書き終えた後にYahoo!ニュースをチェックすると、こんな記事が。

イスラエル軍によると、同国北部で28日深夜から29日未明にかけて、隣国レバノンからロケット弾攻撃があった。着弾したのは4発とみられ、死傷者はいないという。イスラエル軍は直後に、レバノン側に報復攻撃を行った。AFP通信によると、レバノン軍もイスラエル国境に近いレバノン南部からロケット弾の発射があったことを確認したが、同国のどの勢力が撃ち込んだかは不明。

それでもここエルサレムの中心にあるホステルのリビングは平和な音楽が流れ、酒を飲み、誰もこんなニュースを話題にもしていない。これが異常ではなく日常なのか?


エルサレム旧市街。ユダヤの聖地、嘆きの壁。

そのすぐ裏にあるイスラム教の聖地で談笑する方々。
もちろんこちら側へ来るのにも大変なセキュリティチェックを受けたのだった。

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Written by amigahina

2011年11月30日 @ 07:33

カテゴリー: Israel, Jerusalem

コメント / トラックバック2件

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  1. 緊迫した入国の様子が伝わりました。1948年に建国という若い国、母とほぼ同じ年です。男女とも徴兵があり兵士も休日に私服にマシンガンをかついでる様子をテレビで見ました。この国が抱えてる問題は今の
    緩い平和(?)な日本で暮らす私達には到底理解は無理かも。でも少なくともその地に足を踏み入れて同じ空気を吸い風を感じ人々と交流してヒナがより深く何かを感じて考える時間を持てたという事は凄い事だよ。この旅は楽しいだけではないそういう現実を肌で感じてヒナが一回りも二回りも大きくなって無事に
    帰国してくれれば母はとても嬉しいな。お茶の間でみかん食べながら世界街歩き見てる母は毎日貴方方の
    旅の無事をいのってます。右手も痛みも取れてだいぶ楽になってきました。明後日ギブスが半分になります。では次のリポート楽しみにしてるね。

    Ritsuko Soma

    2011年11月30日 at 22:05

    • そうなんだよね〜、意外に若い国だということも初めて知ったよ。
      ここは街は至って平和な感じ。パレスチナに行かなかったら全然来た意味なかったかも?というくらい、自治区は衝撃的だったよ。でも人種問わず、個人個人はとてもいい人で、とてもいいふれあいが出来たよ。
      ここに来たことはほんとに意味があったな。
      早く腕治して、お大事に!

      amigahina

      2011年12月1日 at 03:27


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